正月2日 1300年の歴史 県内最古の舞楽「大日堂舞楽」
イベント情報
「伝説の里」 鹿角を旅する # 5
「ダンブリ長者」と大日堂舞楽(その2)
語り継がれてきた伝説、民話が数多く遺る「伝説の里」 鹿角
今号は前号でご紹介した伝説、「ダンブリ長者」にまつわる
1300年の歴史を持つ、秋田県最古の舞楽「大日堂舞楽」について

出典:旅するかづのより
ダンブリ(とんぼ)のお告げによって長者となった夫婦の間に生まれた吉祥姫は
たいそう美しく、天皇の后となった。
両親の逝去を聞き、このことを天皇に申し上げると、
「神は国家の守護である。長者が崇拝した大日神の社を
長者の古里に建立しなさい」と言われ
小豆沢村に大日霊貴神社(おおひるめむちじんじゃ)が建立され、
現在は大日堂とも称されています。
継体天皇十七年(西暦523)に勅願により建立されたことに始まり、
元正天皇の養老二年(718)に命により行基が下向し、
九間四面の社を新たに建立したとされたと言われており
行基とともに都から下向した楽人が舞った祝賀の舞楽が起源とされ、
それから1300年間、里人によって伝承されてきました。

(出典:鹿角市 観光交流班)
大日堂舞楽 「神々の舞い」(国重要無形民俗文化財)
大日堂(大日霊貴神社)では、毎年正月2日に
約1300年の歴史をもつ県内最古の舞楽が奉納されます。
舞楽に参加する能人は、大里、谷内、小豆沢、長嶺の4地区の氏子35人。
長い歴史をもつ素朴であり、厳かな雰囲気の伝統行事です。
舞手は12月20日頃から食材は自己調理したものに限り、
肉・酒は禁じるなど厳しく律して身を清め
正月2日の世も明けない早朝から、徒歩でおよそ2時間かけ、
頭に雪を積もらせながら4つの地区の神社で舞を奉納し、大日堂へと練り歩きます。
大日堂へ到着すると、はちまき姿の若衆が右手中指に五色の紙をまいて
「エンヤラヤーソーランサーエ」と掛け声をかけながら堂内を回り、
堂内の置舞台の上で、ダンブリ長者にまつわる舞など、
各部落に伝えられる笛太鼓と共に奉納されます。
これまで、感染症拡大予防の為、ご来場を限定しておりましたが、
令和7年の大日堂舞楽は、入場制限など設けず奉納を行います。
(ただし、体調不良の方や37.5度以上の発熱がある方はご遠慮ください。)
詳しくは大日堂舞楽公式HP内、オフィシャルブログをご確認ください。
是非、1300年の歴史をつなぐ、鹿角に伝わる舞楽をお楽しみください。

(出典:鹿角市 観光交流班)
大日堂舞楽
【開催日】 2025年1月2日(木)
【時間】 おおよそ 8:00 ~ 11:30
【会場】 大日霊貴神社(おおひるめむちじんじゃ)
道の駅かづの~JR八幡平駅間でシャトルバスが運行されます。
会場周辺は駐車場に限りがありますのでぜひご利用ください。